“ただの整備”で終わらない。自動車整備士の仕事内容を徹底解説!
2025.05.30更新

【インタビュー付】“ただの整備”で終わらない。自動車整備士の仕事内容を徹底解説!

突然ですが、あなたは自動車整備士と聞いてどんな仕事内容をイメージしますか?
「そんなの文字通りでしょ。自動車の整備じゃないの?」
という声が聞こえてきそうです。
その通り!自動車整備士は自動車を整備する職業です。
では、整備士が行う整備には種類が3つあることはご存知でしょうか?
今回のコラムでは、意外と知られていない【自動車整備士】という職業について徹底解説していきます!

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自動車整備士とは

具体的な業務内容を紹介する前に、自動車整備士の概要をご説明します!

自動車業界における立ち位置

自動車業界は、市場規模が2022年-2023年で合計77.1兆円にもなる日本の基幹産業です。

日本全体の就業人口のおよそ8%がこの業界で働いていると言えば、自動車業界の市場規模が伝わるでしょうか。

自動車整備士は、そんな自動車業界の根幹を支える技術者であり、必要不可欠な存在です。

自動車整備士になるためには

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自動車整備士と名乗るためには、専門の整備士資格を取得する必要があります。

資格は3級、2級、1級と段階的にあり、まずは3級自動車整備士の資格取得を目指すことになります。

資格がなくとも整備業務を行うことは可能ですが、見習い整備士という扱いとなり業務範囲に制限があります。

詳しくは以下のコラムでご紹介していますのでぜひご覧ください!

▼自動車整備士に向いてる人とは?自動車整備士の魅力となり方を紹介!▼

▼【Q&A付き】無資格未経験でも自動車整備士になれる?業界の実情を紹介!▼

自動車整備士の業務

ここからは、具体的な業務の内容についてご紹介していきます!

整備業務

自動車整備士が行う最も基本的な業務です。

冒頭でお話した通り、整備は大まかに3種類に分かれていて、それぞれ「点検整備」、「緊急整備」、「特定整備」となっています。

整備業務

点検整備

自動車の車検や定期点検、日常点検をサポートする仕事です。

ハンドルやブレーキの操作、オイル交換など幅広い整備を行います。

日本では、自動車を所有している場合車検や法定点検(一般乗用車は12ヶ月・24ヶ月ごと)などの定期的な点検が義務付けられていますので、需要が減ることがない業務と言えます。

緊急整備

交通事故等によって損傷・破損した車両やエンジントラブルを直す仕事です。

緊急と名前にある通り、迅速な対応が求められます。

また、自動車は精密機械であるため正確性も同時に求められます。

緊急整備

特定整備

元々は「分解整備」と呼ばれ、ブレーキやエンジンなど自動車の非常に重要な部分の分解・取り外しを伴う整備を指していました。

2020年に、業務範囲を前述の分解整備に自動運行装置やカメラやレーダーなどの電子制御装置の整備を追加して、「特定整備」という呼び名に変更されました。

非常に高い技術力を必要とし、2級自動車整備士以上の資格保有者のみが行うことができる仕事です。

接客業務

自動車整備士はひたすら整備の仕事だけをしていればいいわけではありません。では何をするのか?それは接客です。

企業によっては完全に整備のみを行う場合もありますが、基本的に自動車整備士は接客も行う必要があります。

整備士_接客

お客様への最初の対応はサービスフロントと呼ばれる接客担当者が行うことが多いです。

(サービスフロントについてはコチラ!:▼【意外と知らない】サービスフロントとサービススタッフって何が違う?▼

その後の専門的な説明に関しては整備士にバトンタッチする場合や、そもそもサービスフロントがおらず、整備士がフロント対応も行う場合もあります。

接客の際には、例えば車検や定期点検であれば点検項目に関する説明が中心となります。

しっかりと話を聞き適切な提案をし、高い技術力で整備を行う。

お客様に心から満足してもらうためにも、接客能力は自動車整備士に必要な能力と言えます。

自動車整備士にインタビュー!

いっちーさん(2級自動車整備士 整備士経験5年)に、実際にお話を聞いてみました!

いっちーさん紹介写真

Q1. やりがいを感じる部分はどこですか?
A1. 不調の車を修理や整備して、直ったときの達成感です。お客様から「任せてよかった」とか「安心して乗れる」といった感謝の言葉をもらえるのが嬉しいです。

感謝の言葉が嬉しいというのはよく聞くので、最初はちょっと疑っていた部分もありましたが、それが噓じゃないと実感しました(笑)。

Q2. 逆に大変だなと思う部分はどこですか?
A2. やはり夏は暑く、冬は寒いことですね。例えば、洗車のときに水をかけたらすぐに凍ってしまったり、炎天下で長時間立ち仕事をしたりします。

また、故障の原因を探すのも大変です。例えば異音がすると依頼された場合、自分で運転して再現条件を見つける必要があり、その過程が難しいです。

▼【インタビュー付】自動車整備士の熱中症対策や初期症状、応急手当を徹底解説▼

▼【3分でこの冬が変わる】整備士としてできる冬の寒さ対策〈インタビュー付きで紹介〉▼

Q3. 自動車整備士はどのような仕事だと思いますか?
A3. 大変なことも多いですが、その分やりがいも本当に大きい仕事です。

あえて何かに例えるなら、車のお医者さんのような仕事だと思います。

お客様の安全や快適さを守り、笑顔を作る仕事です!整備士

整備士を目指すなら「今」がチャンス!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

実は今、自動車整備士の需要は非常に高まっています

なぜなら、経験豊富な整備士の不足が深刻化しており、若手人材への需要が高まっているからです。

新しい技術を学び、最新の車両知識を身につけることで、将来のキャリアの幅も広がります。

手に職をつけて安定した収入を得られるだけでなく、長い目で見ても価値のあるスキルです。

今のうちに資格取得や技術習得に挑戦すれば、未来に大きな差をつけられるでしょう。

少しでも興味があればチャレンジすることをお勧めします!

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