【2024年最新・実例】自動車整備士の平均年収と待遇の特徴を紹介!
2024.11.12更新

【2024年最新・実例】自動車整備士の平均年収と待遇の特徴を紹介!

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 自動車整備士の年収

平均年収

2024年の日本自動車整備振興会連合会の自動車整備白書によると、昨年2023年度の自動車整備士全体の平均年収は約417万円となっています。

これは過去最高額となっており、また11年連続で上昇、伸び率も平成5年度以来最大となっています。

2013年度の自動車整備士の平均年収は374万円となっており、この10年ほどで平均年収は約43万円も上昇しています。

物価の上昇の影響もあるかもしれませんが、平均年収から見ると整備士の待遇は少しずつ改善されていると言えるでしょう。

整備士平均年収の推移_グラフ

民間整備工場とディーラーの違い

自動車整備士の働く自動車整備工場などの企業には、大まかな区分として、「民間整備工場」「ディーラー」があります。

民間整備工場はメーカーや車種に縛られない、民間企業運営の整備工場のことです。

対するディーラーは、特定のメーカーと特約店契約を交わした販売店やメーカー資本の子会社のことを指します。

この2種それぞれの自動車整備士の平均年収も自動車整備白書に公開されています。

民間整備工場に勤める自動車整備士の2023年度平均年収は、約385万円でした。

対するディーラーに勤める自動車整備士の平均年収は、約490万円でした。

自動車整備士_整備工場別_平均年収

 

同じ自動車整備士であるにも関わらず、平均年収に約100万円の差があります。

これはメーカー人気から来る経営の安定さや様々な手当、賞与の額、そもそもの採用基準の差などが相まって生まれていると考えられます。

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平均年齢

自動車整備士は平均年収だけでなく、整備士全体の平均年齢も上昇傾向にあります。

今年度の調査報告によると、2023年度の自動車整備士の平均年齢は約47.2歳であり、昨年の平均年齢46.7歳から0.5歳上昇しました。

なお、2013年度の自動車整備士の平均年齢は43.5歳であり、そこから比べると3.7歳も上昇していることも分かります。

なお、ここにも民間整備工場に勤める整備士とディーラーに勤める整備士の差が出ています。

民間整備工場整備士の平均年齢は約51.7歳で、ディーラー整備士の平均年齢は約37歳でした。

ディーラーの平均年齢が民間整備工場に比べて低い理由の一つとして、メーカー資本で運営されている自動車整備学校による若年層の計画的な獲得が挙げられます。

メーカーが運営する自動車整備学校以外にも、卒業後の就業を条件に、在学中の学費援助などの奨学金制度を連携させているため、自動車整備士を目指す若者にとって入りやすい環境が整っていることが伺えます。

 

ただし、自動車整備士全体の平均年齢の上昇傾向があることもまた事実です。

これは日本全体の少子高齢化だけでなく、自動車整備士学校の入学者数減にも表れているように、自動車整備士を目指す若者が年々減ってきてしまっていることが一つの原因であると言えます。

自動車整備士の今後の発展のためにも、若年層の獲得や、その環境の準備、待遇改善が必要であると言えるでしょう。

 

では、現在の整備士全体の待遇はどのようなものになっているのでしょうか。

当求人サイト「カーワク」内で2024年1月から10月までの間に更新された自動車整備士の求人票を掲載している企業437社のデータをもとに解説します。

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自動車整備士の色々な待遇

労働時間と休憩時間

所定労働時間の特徴

1日の実際に働く時間(残業時間を除く)をあらわす所定労働時間。

自動車整備士の平均所定労働時間は、約7時間46分でした。

※当社調べ

おおよそ半分の企業が、所定労働時間を8時間としており、次点で7時間30分7時間45分としている企業が多くなっています。

※以下グラフ〈所定労働時間・休憩時間の割合〉

なお、厚生労働省によると、全職種の平均が7時間48分となっているので、自動車整備士の所定労働時間は平均的と言えるでしょう。

ただし、自動車整備士の労働時間を考えるうえで切っても切り離せないのが、所定時間外労働です。

納期の問題や人手不足の問題もあり、繁忙期には時間外労働が発生しやすい職種であることもまた事実としてあります。

自動車整備士としてだけでなく、経営や事務も兼ねている場合、夜遅くまで事務処理に追われることも。

しかし、企業によっては時間外労働をほぼ0にするために多くの人員の確保や業務の分担に注力しており、時間外労働がほぼ無いという企業も多く存在します。

 

休憩時間の特徴

自動車整備士として働く際に重視したいのが、休憩時間。

求人サイト「カーワク」内に掲載される求人票には休憩時間が記載されており、その平均値は約72分という結果になりました。

※当社調べ

厚生労働省は休憩の平均値を公表していませんが、数値として見ると自動車整備士の休憩時間は多めであると言えます。

最も多い休憩時間は60分でしたが、75分90分と設定している企業も多く、中には120分休憩を設ける企業も存在します。

これは自動車整備士はとても体力を使う仕事であり、しっかりと休憩を取ることが体力的に必須になっているからであると言えます。

また、休憩時間を75分や90分と設定している企業は、一度にその時間休むのではなく、午前や午後に小休憩を挟むという方法をとっています。

これも、こまめな休憩をとることで、自動車整備士として特に気を付けたい怪我や熱中症の対策につながるためと言えます。

【関連コラム】自動車整備士の熱中症対策についてはこちら→特に注意!知っておくべき自動車整備士の熱中症について

 

〈所定労働時間・休憩時間の割合〉

自動車整備士_所定労働時間_休憩時間_統計円グラフ

 

休日

年間休日の特徴

自動車整備士の待遇の辛いと思われているところとして、平均年収と共によく挙げられる年間休日。

当サイトの求人票の中では、年間休日105日~110日と設定している企業がダントツで多く、次点で120日の企業が多い結果となりました。

厚生労働省の公表する全職種の年間休日の平均が110.7日なので、全体に比べると自動車整備士の年間休日は平均と同じくらいか、少しだけ少ないと言えるでしょう。

ただし、次点で120日の企業もあるように、近年では年間休日の日数が120日以上の自動車整備工場も増えてきています。

また、年間休日が100日未満の企業は、1日あたりの実働時間や残業時間を工夫していることが多くなっています。

 

休日の曜日の特徴

また、自動車整備士の休日の特徴として、土日休みではなく平日休みが多いことも挙げられます。

これは自動車の整備を依頼するお客様が来店できる曜日が、休日であることが多く、それに伴い土日は出勤しなければならないといった形になっているためです。

ただ、民間の自動車整備工場や法人向けの自動車整備工場では土日休みやどちらか休み、シフト制で自由に調整できる、といったところも多くあります。

 

参考:令和5年就労条件総合調査 結果の概況

 

福利厚生の特徴

自動車整備士の福利厚生として多いのは各種手当や社会保険ですが、「マイカー用駐車場」「資格取得支援」も特徴的です。

特に資格取得支援制度は、今後自動車整備士としてキャリアアップを考えている方にとって、重要視すべき制度と言えます。

資格取得をしたら手当が付くだけでなく、取得にかかる費用や研修を用意してくれる企業も。

ディーラーでは各メーカーの検定が存在し、その検定に応じて手当が支給されることが多いです。

さらに、近年では育休や産休に力を入れる企業も多くなってきています。

男性中心とされてきた自動車整備士ですが、近年では機器の発展や職場環境の改善で女性整備士も増えてきているのです。

【関連コラム】自動車業界で活躍中の女性特集はこちら→クルマなでしこ特集

 

ここまで、自動車整備士の平均年収や待遇の特徴について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

意外と待遇改善されているんだな」と思われる方も多いのではないでしょうか。

近年、自動車整備士の待遇は徐々に改善されてきており、労働環境の見直しも多く行われてきています。

 

最後に、待遇をより良くする方法と、実際に転職で年収が大幅に上がった事例を3つご紹介します。

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自動車整備士としてより快適に働くには

そもそも、待遇をより良くする方法には2種類あります。

・年収や年間休日などの数字として表せるものをより良くする

・自分に必要な手当や休日の曜日など、自分にあった待遇にする

です。

 

年収など数字で表せる待遇を良くするには

年収や年間休日、休憩時間など数値で表せる待遇を良くするには、交渉見極めが大切です。

まずは厚生労働省や民間の企業が出している自動車整備士の平均データや全職種のデータをもとに、就業先に交渉しましょう。

年収の交渉であれば、基本給や残業時間の給与、手当や賞与など指標が多くあります。

どの数値に納得がいっていないのか、どれくらいを希望するのか、なぜ希望するのかを就業先にしっかり伝えましょう。

そこで就業先が動かなかったり、希望する値に届かない場合は、転職を考える必要があります。

 

数字で表せない待遇を良くするには

逆に、マイカー通勤や休日の曜日などは、企業側もなかなか調整できません。

シフトなどで調整してくれる企業もあるかもしれませんが、経営の観点からも休日の曜日の変更は、なかなか難しいものがあります。

これはミスマッチと捉え、自分が妥協できるかどうかを考え、妥協できないのであれば転職を考えましょう。

その際、自分の中で妥協できない待遇を今一度見直し、ミスマッチの連続で転職を重ねることが無いようにすることが大切です。

 

年収を上げるための転職で気を付けること

近年、自動車整備士の人手不足から、企業側も経験や能力に応じてより多くの報酬を支払うようする傾向にあります。

例えば求人票で、

A社 年収300万円~

B社 年収360万円~

とあっても、これはスキルや経験によって左右することも多いです。

この2社で、自動車だけでなく大型車も整備できる即戦力の2級自動車整備士を採用するとなれば、

A社 年収450万円で採用

B社 年収400万円で採用

なんてことも。

自動車整備士_年収_採用時の年収の違い

だからこそ、自身の自動車整備士としての経験やスキルを客観的に分析し、企業に確認する必要があるのです。

また社内の風土や休日の曜日、残業の有無など自分の理想の働き方にマッチしているかを見極める必要があります。

 

それでは、実際に転職で年収が大幅にアップした事例を3つご紹介します。

 

転職で年収が上昇した実例

自動車整備士N氏(34歳) 年収350万円→492万円

もともとモータースで14年間自動車整備士として活躍していたNさん。

自動車整備士2級と検査員資格を持っていたNさんですが、転職前の当時の年収は約350万円でした。

34歳検査員で働いていたNさんは、当時この350万円という額が、自動車整備士2級,検査員としては”これが普通”だと感じていたそう。

しかし、家族が増えるということで転職を決意。

当社転職支援サービスのキャリア面談を行ってからエージェントと転職先を探したところ、年収約492万円スタートの自動車整備士として採用

譲れない休日の条件なども一致し、現在もそこで自動車整備士として活躍しています。

 

自動車整備士T氏(29歳) 年収390万円→498万円

2級自動車整備士として活躍していたTさん。

将来は自動車検査員としての活躍を考えていたものの、当時勤務していた会社では自動車整備主任者になれない環境でした。

勤務地の変更も相まって転職を決意し、転職支援サービスのキャリア面談を実施。

検査員への資格取得支援が豊富な企業から声がかかり、転職することができました。

無事、自動車整備主任として経験を積み、検査員資格を取得、年収も約500万円になりました。

 

整備士見習いM氏(20代) 年収300万円→450万円

自動車整備士の見習いとして6年間自動車整備工場に勤務していたMさん。

転職前の当時の企業は、自動車整備士資格を取らせてもらえず、年収300万円未満でした。

自動車整備士として活躍したいと考えたMさんは転職を決意。

転職支援サービスのキャリア面談で「将来どんな風に働きたいか」について考え、とある企業から面接希望が。

結果的に、整備士資格の取得支援もある企業へ転職し、現在は年収約450万円の2級自動車整備士として活躍しています。

 

大切な考え方

転職を行う際、「年収を上げるため」という理由で転職を行うと、なかなか企業が見つからなかったり、転職先でも悩んでしまう可能性があります。

大切なのは、「年収を上げて何がしたいのか」や、「どんなキャリアを描きたいのか」であり、そのための手段として転職があります。

もちろん、最初から全ての人が明確にキャリアを思い描いているわけではありませんし、途中で変更することも多いです。

ただ、一つ転職の際に軸となるキャリアを持っておくことで、納得のいく転職活動を行うことができるでしょう。

 

もし一人で転職するのが不安、キャリアについて相談したいという方は、当社の転職支援のプロにご相談ください。

当社転職支援サービス(カーワクエージェント)のキャリア面談(※基本、電話にて行います)で、あなたのこれまでのことや、今後行いたいことなどをぜひお聞かせください

自動車業界特化の転職相談プロの私たちが、全力であなたのキャリアを応援します。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

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