コラム_【2023最新情報】自動車整備士の平均年収と収入を増やす具体的な方法
2023.09.27更新

【2023最新情報】自動車整備士の平均年収と収入を増やす具体的な方法

自動車整備士の年収ってどれくらい?平均年齢は?民間整備工場とディーラーで違うの?それぞれの平均値や整備士が年収を上げるために必要な3つのポイントを紹介しています。

自動車整備士の年収

平均年収

自動車整備士全体の平均年収は、2022年度の日本自動車整備振興会連合会の「自動車特定整備業実態調査結果概要」によると404万円となっています。嬉しいことに、自動車整備士の平均年収は年々増加傾向にあります。2012年度の平均年収は372万円となっており、この10年足らずで平均年収はは約32万円も上昇しています。

平均年齢

しかし、自動車整備士は平均年収とともに、職業全体の平均年齢も上昇しています。2012年度では自動車整備士の平均年齢は43.3歳であったにもかかわらず、2022年度の調査結果によると、平均年齢は46.7歳というプラス3.4歳の上昇がみられます。年収や就業環境の改善が進んでいる今、若年層の獲得も自動車整備士の発展のための急務とも言えます。

民間整備工場とディーラーの違い

自動車整備士の働く自動車会社には、民間整備工場とディーラーという大まかな区分があります。

民間整備工場はメーカーや車種に縛られない、民間企業運営の整備工場のことです。民間工場ではディーラーに比べ、修理内容が幅広く、自社工場で鈑金塗装を行っている企業も少なくありません。

対するディーラーは、特定のメーカーと特約店契約を交わした販売店やメーカー資本の子会社のことを指します。ディーラーの整備工場では、特定のメーカーや車種に特化した設備が整っており、専門性の高い整備を行うことが可能です。例えば、メーカー固有の自動安全システムなどの整備・点検は、基本的にディーラーの整備工場でしか対応することができません。

民間整備工場の平均年収・年齢

民間整備工場の2022年度の平均年収は、約370万円となっています。全体の平均年収よりも30万円ほど下回った金額になっています。平均年齢は51.2歳となっています。特に、民間整備工場では人員の入れ替えが少なく、定年までそこで働く人が多いということも、高齢化の要因として考えられます。民間整備工場では、ディーラーと比べ、個人経営でやっている整備工場も多いので、ライフスタイルに合わせた時短勤務や日祝休みなどを導入している企業も少なくありません。年収よりも、ライフスタイルに合わせた働き方がしたい方には、民間整備工場の方が、働きやすい環境といえるかもしれません。

ディーラーの平均年収・年齢

ディーラーの2020年度の平均年収は、480万円ほどとなっています。平均よりも、60万円ほど高い金額です。平均年齢も約36.8歳と、民間整備工場に比べて15歳ほど若くなっています。

民間整備工場に比べて、平均年齢が低いのは、メーカー資本で運営している、自動車整備学校による若年層の定量的な獲得が要因として挙げられます。メーカ運営の自動車整備学校以外でも、卒業後の就業を条件に、在学中の学費援助などの奨学金制度の連携なども行っており、若者にとって入りやすい環境なことが伺えます。

 

年収を上げるための3つのポイント

自動車整備として、年収を上げるために大切な、3つのポイントを解説していきます。

給与水準

当たり前の話ですが、今より提示年収の高い企業に転職すれば、簡単に年収アップは叶います。もし、あなたが今よりも年収を上げたいと思っているのであれば、今の会社の給与水準が平均に対して、どの程度の位置にあるのかという点を、確認してみるといいかもしれません。

給与交渉

年収アップを考えるうえで、欠かせないのが、給与交渉です。しかし、実情として、従業員が会社に対して、希望を伝えられず、及び腰になってしまうケースが多くなっています。仮に、希望を伝えたとしても、提示した金額に企業が納得しなければ、見送りとなる場合がほとんどでしょう。そうならないためにも、自分自身のスキルを客観視し、正しい市場価値を把握するということが重要になってきます。

評価・給与制度

最後は、評価・給与制度です。今の年収は良くても、会社に「評価制度」が整っていなければ、年収はほとんど上がりません。

例えば、年収500万のA社と年収450万のB社があったとします。A社は、評価制度がなく、昇給は一律2,000円です。B社の評価制度は、能力や成果

に応じて2,000~10,000円の昇給だとします。全力で頑張って、10年勤続したとき、A社の年収は524万で、B社では570万です。10年後は、入社時の年収が低かったB社のほうが、年収が高くなっています。このように、給与水準だけを考えていても、未来の自分が損をしてしまいます。

給与が上がらないなら、転職すればいいのでは?もし、そうお考えの方がいたら、それは非常に危険です。転職回数を重ねると、それだけで転職の成功率が下がります。貴方が社長だとして、せっかく雇っても一定期間で辞めてしまう人を雇いたいとは思わないでしょう。転職回数を増やさないためにも、自分に合った評価制度が整っている会社を見つけることが大切です。

年収を上げる方法

キャリアアップ

自動車整備士が年収を大きく上げるための方法は3つです。まず、ひとつ目は「キャリアアップ」です。

今いるポジションから、工場長やマネージャーといった役職付きになれば、責任と同じだけ年収もアップするでしょう。ただし、キャリアアップには社内事情の影響も強く、どれだけ頑張っていても上のポストに空きが出なければ昇格できない、なんてことも考えられます。もちろん、大幅には年収を上げられなくても、キャリアアップを志し能力を活かせれば、会社はあなたを評価してくれるでしょう。

しかし、すぐに年収を上げたいという想いをお持ちであれば、この方法はあまり得策ではありません。

キャリアチェンジ

次に紹介する方法は、「キャリアチェンジ」です。

横文字だと馴染みのない言葉かもしれませんので、直訳しますと、ずばり「職種変更」です。つまり、今の整備士という職業から、営業職などの職業へ異動するということです。事実、営業職では本人の結果に応じて、歩合やボーナスが支給されることやマネージャークラスへの昇給チャンスも多くあります。単純に、今の年収に歩合が加算されると考えると、歩合分年収のアップが見込めます。

ただし、歩合の支給は結果に伴います。成功を収めれば今よりも大幅に年収アップがかないますが、その反面、成功できなければ今と同じか、それより下がる可能性も出てきます。そのうえ「整備士として積み上げたキャリア」も失くしてしまうので、年収アップという一点のみにこだわったキャリアチェンジは、一種の博打のようなものだと考えられます。

転職

さて、最後の方法ですが、「転職」です。これは、自動車整備士として勤めている会社を替えるということです。

先述した通り、今すぐにでも年収を上げたいと考えている方にはこの方法が最もおすすめです。なぜなら、自動車業界では今、就業者の労働環境の見直しが行われており、現状よりいい待遇での転職が成功しやすいからです。各業界で人材不足が問題となっている今、自動車業界も例外ではありません。そのため、業界内で良い人材を受け入れるための競争がはじまっています。実際、自動車整備士の平均年収は継続して増加を続けており、「しっかりと受け入れ体制を整え、いい人材に来てほしい!」という企業も増えています。本当に貴方が「今よりも年収を上げたい」と感じているなら、今がチャンスといえるでしょう

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