「整備士は休みが少ない」——そんな声を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
自動車整備士は個人のお客様を対象としたサービスが中心であることから、土日営業の店舗が多く長期休暇が取りにくいというイメージも根強くあります。
その結果、整備士=休みが少ない というイメージを持つ方も。
では、実際のところ整備士の年間休日はどのくらいなのでしょうか?
今回は、自動車業界最大級の求人サイト「カーワク」に掲載されている整備士の求人情報をもとに、整備士の年間休日について調査を実施しました。
調査対象:2025年7月1日時点『カーワク』掲載の整備士求人 8,397件(1,718社)
調査項目:
全国の自動車整備士求人における年間休日の平均は106.4日でした。
これは、日本全体の平均(112.1日)より約6日少ない結果です。
依然として全国平均より少ない値となってしまっていますが、ひと昔前よりも改善傾向にあります。
実際に、整備士の労働環境は年々改善が進んでおり、100日未満の求人は減少傾向にあります。
また、完全週休2日制の導入の企業も増えつつあります。
>>令和6年就労条件総合調査の概況<<
業態をディーラーに絞ると、整備士の年間休日平均は110.1日と比較的多い結果となりました。
それに対し、ディーラー以外の工場の平均は104.1日と、業態により年間休日の日数に差が出る結果となりました。
これはディーラーが積極的に整備士の働き方改革を推進し、完全週休二日制の導入や長期休暇の増加を行った結果です。
ただ、働き方改革を行っているのはディーラーだけではありません。
近年ではディーラー以外の業態の整備工場も、年間休日の日数増加をはじめとした働き方改革を行っています。
事実として年間休日120日以上の企業のうち、ディーラー以外の企業が約58%を占めています。
これは完全週休2日制をはじめとした休暇に対する取り組みが、業界全体で広がっていることを表しています。
人気の求人(エントリーが多い求人)の年間休日の平均は以下の通りでした。
ここから、人気の求人(エントリーが集まる求人)は年間休日の日数が多い傾向があることが分かります。
年間休日は給料と異なり、スキルや経験年数によって日数が変わるものではありません。
働く人にとって、その企業にいる限り不変のものである「休日の多さ」は働きやすさの重要な指標であり、その多さが応募を後押しする大きな要因の一つであるといえるでしょう。
今回の調査から、整備士の年間休日には地域差や業態差があり、さらに人気な求人は年間休日の日数が多い傾向にあることが明らかになりました。
休日の日数や曜日は、応募するときの所持資格や整備経験が関係なく、その会社での働き方をイメージさせる重要な指標の1つとなっているといえます。
整備士の働き方改革が進む今、年間休日の日数の増加はその第一歩となっています。
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調査対象:カーワク(整備士など自動車業界特化の転職求人サイト)
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