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2024.08.20更新

無資格未経験で自動車整備士になれる?業界の実情となり方を解説!

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 無資格未経験で自動車整備士になれる?業界の実情となり方を解説!

これまで自動車業界で働いたことが無い、けれども車が好きで整備士になりたい!

そんな方向けに、無資格未経験の方が整備士として活躍できるかどうかを分かりやすく解説します!


現場から見た無資格未経験の正直なところ


恐らくこのコラムを読んでいる方は

「無資格未経験は現場に負担をかけないかな・・・」

「無資格未経験で応募しても必要とされていないんじゃ・・・」と思っていることでしょう。

結論から言いますと、必要とされています!

 

ただし、整備工場やディーラーが無資格未経験の方を採用できるかどうかは別の話なんです。

この採用できるかどうかについては、自動車業界の人材が今、どのような問題に直面しているかが大きく関わってきます。

 


自動車業界の実情は?


慢性的な人材不足問題

 

整備士が増えることはとても喜ばれる

 

今現在、自動車業界は整備士をはじめ、深刻な人材不足に直面しています。少子高齢化や若者の車離れにより、経験豊富な整備士の引退が増加し、一方で新たな人材の供給が追いついていません。そのため、新たに整備士を希望する人材は、それだけでめちゃくちゃ喜ばれる存在なのです。

 

新しい人材を育てる余裕が無い

 

しかし、全ての整備工場が新しい整備士を募集しているわけではありません。新しい整備士、それも無資格未経験の方だと、多くの研修や指導が必要になります。そのため、人手が足りていない場所だと、新しい人は欲しいが育てる時間と手間が用意できないといった現状になっているのです。

 

資格取得が主流となっている業界特有の問題

 

他業界経験者が参入しにくい実情

 

自動車業界、とくに整備士になるには、整備士学校に入学して資格を取得するのが一般的です。しかし整備士学校では多くの学費と時間を必要します。そのため、整備士学校に入学するタイミングは学生のうちがほとんど。自動車業界以外で社会人を経験してからこの業界に入る人の割合は、全体数的に見るとかなり少ないのです。

 

年々減少する整備士学校の入学者数

 

このように、整備士学校に入学して資格を取得することが主流となっている整備士ですが、この整備士学校への入学者は年々減少傾向にあります。また、少子高齢化も加速し、若手の母数自体も大きく減少しています。そのため、現在の整備士不足の問題を解決するためには、整備士学校の入学者数を増やすだけでなく、他業界からの転職といった形で人材を増やしていく必要があるのです。(下図:自動車整備専門学校の入学者数の推移)

自動車整備専門学校入学者数の推移_グラフ

 


無資格未経験を募集している企業の特徴と理由


では、このような人手不足の中、無資格未経験の人材を募集している企業にはどのような特徴があるのでしょうか。一例にはなりますが、その特徴や理由を紹介します。

新しく整備士を育てることができる制度を持つ企業

 

大前提として、新しく整備士を育てるための時間や人を用意できなければ募集はできません。整備での事故は大きなけがにつながることもあります。そのため、こうした未経験者でも段階的にスキルを習得できるよう、基礎から応用までを網羅したカリキュラムを用意しているのです。また、実践を通じて学ぶ機会を提供し、先輩社員の指導やメンター制度を活用することで、新人が安心して成長できる環境を整えている企業は積極的に採用に動いています。

 

多様な価値観や新たな知識を取り入れることに積極的な企業

 

デジタル化、働き方改革、多様性・・・世の働き方や価値観、技術はここ数年で大きく変わりつつあります。多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れることで、組織全体の視野を広げ、新しい価値観を取り入れることができます。無資格未経験者を積極的に採用すると、人材がこれまで以上に多様化し、企業の柔軟性と適応力を高めることができるのです。

また、新人を採用して育成する過程は、先輩社員が指導役となり、自分自身のスキルを再確認する機会となります。これにより、社員同士の絆が深まり、チームワークが強化されるという効果も期待できるのです。このように、無資格未経験の新入社員の存在が企業全体の活気につながると考える企業も少なくありません。

 

実際に無資格未経験を採用した企業側の視点はこちら (リンク先:未経験・見習い自動車整備士の積極採用と育成に力を入れている企業特集)

整備士_チームワークを表す画像

整備士が整備士に転職しても、業界全体の人数は増えません。

整備士学校の入学者数が減少し、少子高齢化も進む現在、業界全体の人材不足解消に他業界からの挑戦必須となっているのです。

そうした考えを持ち、なおかつ新人育成をできる環境と制度を整えている企業もたくさんあります!

 


新たに整備士に挑戦する方へ


このように、新しく挑戦しようとするあなたを、自動車業界はぜひとも欲しがっています。

ただし、どんなに新しい人材を採用したくても、教育制度や人員に余裕が無ければ未経験の採用は難しいもの。

 

大切なのは、やる気があること、自動車が大好きであること、そして新人育成ができる企業とマッチすることです。

多種多様なこれまでの経験、自動車に対する愛を持つあなたを自動車業界は歓迎しています。

 

 

これまでのあなたの多種多様な経験を活かせる企業、そして新人育成をできる企業、我々が見つけます。

ぜひ、自動車業界への挑戦心をもとに、新たな一歩を踏み出しましょう!

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実際に無資格未経験で整備士を目指す方のお手伝いをしている当社エージェントに色々聞いてみました!

Q,正直、無資格未経験の方って企業視点どうなんですか?

A,「悪くないねぇ」って声を多くいただいています。むしろ、若くてやる気がある方はそれだけでとても助かりますといつも仰ってますね。

 

Q,受け入れ体制ってどうなんですか

A,整ってきていると思います。業界全体で人が足りていないってところは皆分かってきているので、積極的に採用しようという動きもありますね。

今は整備士学校から整備士になることが一般的になってますが、昔は現場叩き上げの技術で資格を取った方もかなり多かったんですよ。

なので、意外と現場は、無資格未経験の人の挑戦といったところの気持ちは凄く分かってくれると思います。

 

Q,必要なマインドや素質はありますか

A,やっぱりやる気ですね。やる気があって色々なことを吸収しようとする姿勢は教える側にも伝わりますし。

だからこそ、「少しでも貢献したい!」という気持ちはとても大切ですね。勉強させていただきながら給料をもらうわけですから、学校とは全然違うんです。

誰よりも元気な挨拶を心がける、雑務には積極的に挑戦するなど、整備以外でも役に立とうとする姿勢があると快く受け入れてくれると思います。

あとは自動車が好きって気持ちですね。今後のキャリア的なところを見て、若い方を喜ばれる企業も多いです。

 

Q,今悩んでいる方に伝えたいこと

A,自動車業界は、日本の根幹を支えています。

職人の世界なので、最初から活躍が難しいってことは現場も分かっていますし、誰でも最初はそうじゃないですか。

それよりも、若者の車離れや少子化が進む中で、新たにこの業界に挑戦したいと思ってくれる人はめちゃくちゃ貴重なんです。

日本の交通の快適さ、そして安全さを支える若者よ、ぜひ来たれ!と現場も思ってますよ。

「自分なんかが・・・」と悩んでいるのであれば、私たちが力になります。

ご連絡、お待ちしております!

 

回答:W・Yさん 転職のお手伝いをする人の2人に1人が無資格未経験で整備士希望!のスーパーエージェント

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無資格未経験で整備士になった後は・・・


 

最初に行うこと

 

入社後、まずはエンジンオイルやタイヤの交換のような、整備士資格が必要ではない業務を行うことが一般的です。

その過程で部品や機械の名前、特性を学んでいきます。

 

3級整備士を目指す

 

入社後の最初の目標として、3級整備士を目指すことがほとんどです。

受験には1年以上の実務経験が必要なため、働きながらその基準をクリアすることができます。

働きながら受験の勉強ができるとポジティブに捉え、様々な知識を吸収しましょう。

 

2級整備士を目指す

 

2級整備士になれば、多くの業務を担当することができます。そのためには3級に合格後、3年以上の実務経験が必須です。

実務経験を積みながら、過去問などで試験対策を行い、試験に挑みます。

 

その後のキャリア

 

その後のキャリアについては多種多様です。

1級整備士を目指すもよし、前職の経験を活かすもよし、別の現場で実務経験を積むもよしです。

自動車検査員やサービスフロントなど、高度な知識が必要な職種への転職も可能です。

自分自身の夢や、これまでの経験を活かして新しいキャリアを見つけていきましょう。

 

整備士資格のより詳しい取り方や注意点はこちら(リンク先:自動車整備士になるには?国家資格取得までの流れを解説)


今後の整備業界を担う人材へ


自動車業界は様々な変化を遂げています。

 

日本が世界に誇る自動車の技術。それは製造だけでなく、長く安全に乗れるよう整備をする整備士がいてこそ。

 

資格を取ってから就職しなければならないのかな?と心配する気持ちは、「安全意識の高さ」と「仕事に対する本気さ」の表れです。

 

その気持ちと情熱を持つ人材を、現場は「育てたい」と強く願っております。

 

ぜひ、その仕事に対する情熱を、お客様の大切な車の安全を確保するという「仕事」にしていきましょう。

 

皆さまの情熱を我々にお聞かせください。

 

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