コラム用写真_メインビジュアル画像_検査員特集
2024.09.11更新

自動車検査員とは? 資格、年収、仕事内容を徹底解説!

自動車検査員の資格取得を検討されていますか?自動車検査員という職種は、整備士とは異なる特徴と責任を持っています。本記事では、自動車検査員と整備士の違い、検査員の年収、仕事内容について詳しく解説します。現在整備士や自動車業界で働いている方々にとって、有益な情報を提供することを目指していますので、ぜひ最後までお読みください。

 

自動車検査員とは?

自動車検査員という資格をご存じでしょうか?

自動車検査員は、指定工場として認定された民間車検場で、車検の合否判定を行うプロフェッショナルです。

この資格は、自動車整備士2級の上級資格として位置づけられ、より高度な知識と責任が求められます。

通常、車検の合否判定は国が行うものですが、自動車の普及と車検のニーズが増加する中、効率的な検査体制を確立するために、自動車検査員の資格を持つ者が、陸運局に代わって車検の合否判定を行うことが許されています。

 

自動車検査員の役割と「みなし公務員」の責務

自動車検査員は「みなし公務員」として位置づけられており、公務執行妨害が適用されることや、厳しい守秘義務が課せられるなど、責任の重大さが示されています。

この資格を持つ者は、車検の合否判定を公正かつ正確に行い、国の基準に則って自動車の安全を守る重要な役割を担っているのです。

 

自動車検査員の資格の価値

自動車検査員の資格を取得すれば、多くの整備工場で即戦力として働くことが可能になります。

この資格は、2級整備士の上級資格とされており、持っていることで顧客や企業からの信頼が格段に高まります。

特に、車検業務を含む整備業務において、この資格の有無は大きな差を生むでしょう。

 

コラム用バナー_カーワクエージェント_検査員の転職

 

自動車検査員と自動車整備士1級の違い

自動車検査員は、車検の合否判定を行える特別な資格です。

一方、自動車整備士1級は、自動車のあらゆる分野において深い知識と技術を持つスペシャリストですが、車検検査は行えません。

この違いにより、自動車検査員は整備作業よりも、設備の管理や書類作成といった事務的な業務が主な仕事となります。

1級整備士と自動車検査員、どちらの資格が自分に適しているかを見極め、キャリア目標や興味に応じて選ぶことが重要です。

 

関連記事→自動車整備士1級とは?取得者4%以下の仕事内容を解説!

 

自動車検査員の仕事内容と求められるスキル

自動車検査員の主な業務は、車検に関連する検査や、テスターや計測機器を使用して行う完成検査です。

これにより、整備された車両が保安基準に適合しているかをチェックします。

これらの業務は、自動車整備士には許されていない、検査員ならではの重要な役割です。

 

その他にも、自動車検査員は検査に関連する書類の作成や保管、検査場の設備管理、法令遵守の徹底、事故防止などが求められます。

場合によっては、通常の整備業務を兼任することもあるため、勤務先によって業務内容が異なることもあります。

 

自動車検査員の年収とキャリア展望

自動車検査員の平均年収は400~500万円程度です。

資格手当が支給される企業も多く、国内メーカーではメーカー資格を取得することで、さらに高収入を期待できます。

また、この資格を持っていることで、将来的に管理職や責任者としてのポジションに就くチャンスも広がります。

整備士として、より高い年収やキャリアを望んでいる場合、検査員も選択肢の1つになり得るでしょう。

 

関連記事→【2024最新情報】自動車整備士の平均年収と収入を増やす具体的な方法

 

自動車検査員の転職事情

自動車検査員は、20~30代であれば多くの企業からの求人が期待でき、40~50代でも工場長や管理職としての転職機会があります。

ただし、民間工場では自動車検査員と自動車整備士の両方の業務を兼任する場合が多いため、転職を考える際には、転職先に事前に確認しておくことが重要です。

検査員としての職務に集中するのか、整備の仕事と並行しながら行うのかだけでなく、職種手当や資格手当の有無もしっかり確認しておきましょう。

自働車検査員としての年収には、この資格手当などが大きく関わってくることがあります。

 

検査員の求人募集はこちら→自動車検査員の求人募集一覧

 

 

コラム用バナー_カーワクエージェント_検査員の転職

 

自動車検査員になるには

自動車検査員の資格取得について

自動車検査員の資格は、自動車整備士と同じく国家資格に分類されます。

この資格を取得するためには、試験を受ける必要があります。

自動車検査員は「みなし公務員」としての責任を伴うため、その受験資格は自動車整備士の試験よりも厳しく、難易度が高くなっています。

上記画像のように、3つの受験資格を同時にすべて満たしていないと、自動車検査員の資格を取ることはできません。

また、整備士主任者のポジションにつくには、自動車整備士2級の資格が必要なため、ある意味これも受験資格の1つと言えます。

 

自動車検査員の試験

自動車検査員教習

自動車検査員の資格を取るためには、試験よりも先に既定の自動車検査員教習を修了しなければなりません。

教習は運輸支局で行われ、約4日間のプログラムで法律や車検に関する知識を学びます。

教習では、道路陸送車両法などといった法律についてや、車検検査について知識を付けます。日によって教習分野が異なります。

この4日間は、1度でも遅刻・早退・欠勤をすると教習を受けたことにはならず、自動車検査員の試験の受験資格を得ることができませんので、気を付けましょう。

 

修了試問

自動車検査員教習を修了すると、自動車検査員修了試問に挑戦することができます。

自動車検査員修了試問は、夏・冬の年2回実施されており、基本的には教習と日程がセットになっている場合がほとんどのようです。

これは各都道府県の運輸局で開催されており、問題内容もそれぞれ異なります。

基本的に、試問の内容は教習で学んだ法令や車検検査に関するものが出題されます。

過去問題も、いくつか公開されているようなので、自分の受験地区の過去問題を勉強するのがおすすめです。

 

自動車検査員の難易度

自動車検査員の試験は、国家試験のなかでも、比較的易しい部類だと言われています。

だからと言って、簡単に取れる資格かというと、そういうわけではありませんので、事前準備をしっかり行っておくことが必要になります。

教習と試問の費用は、15,000円ほどとなっており、別途参考書を購入する場合、もう数千円かかるようです。

教習を受け、試問に挑戦したが不合格だったという場合は、教習から2年以内であれば、試問にもう一度無料で挑戦することができます。

しかし、2回とも不合格だと、また教習から受けなおす必要があるので注意が必要です。

 

自動車検査員の合格率は?

自動車検査員試問の合格率は、残念ながら正確な数値は公開されていません。

各都道府県によって合格率に差があるようで、一般的には50~70%程度が平均的な合格率とされています。

 

まとめ

自動車技術の進化とともに、自動車検査員の役割も絶えず変化しています。

若者の自動車離れが話題となる一方で、車は今でも多くの人々にとって欠かせない存在です。

特に、交通インフラが発展していない地方都市では、車がなければ生活が成り立たないケースも多く、自動車の保有台数が減少することはほとんどありません。

自動車の増加に伴い、車検のニーズも増え続けています。

車検は、車が安全に運行できることを確認するための重要なプロセスであり、この検査を正確に行うために自動車検査員の存在は不可欠です。

車検のニーズがなくなることはほとんど考えられず、もしそのような時が来るとしても、それは遠い未来の話でしょう。

自動車検査員の資格は、自動車整備士としてのスキルをさらに磨き、車検検査の専門家としての地位を確立するための重要な鍵となります。

この資格を取得することで、自動車整備士としてのキャリアをさらに広げ、自動車業界の未来に大きく貢献することができるでしょう。

 

この記事を読んだあなたにオススメの記事

自動車整備士の資格一覧!結局、取るべき資格は何級?

自動車整備士2級の仕事内容と平均年収は?取得方法や学科試験の合格率まで分かりやすく徹底解説!

【例文付き】すぐ使える!自動車整備士の職務経歴書と自己PRのポイント

 

コラム用バナー_カーワクエージェント_検査員の転職

30,000店舗との独自ネットワークで最適な求人を見つけます

毎月600件の新規求人数。求人件数は10,000件以上!カーワークアシスト独自のネットワークにより、全国から新しい求人が集まり続ける体制を構築。豊富な選択肢から、あなたの理想の求人をご紹介します!