こんにちは!2024年、自動車業界は大きな進化を遂げています。私たちにとって、その進化に対応するスキルアップは欠かせません。特に、車両の安全性を支える「ブレーキシステム」の知識は、自動車整備士だけでなく自動車業界で働く際には身に着けておきたい知識です。
この記事では、ディスクブレーキから回生ブレーキまで、主要なブレーキシステムの種類を解説するとともに、ワンポイントアドバイスをお伝えします。これから自動車業界で働く人生をさらに充実させるための参考にしてください。
ディスクブレーキは、乗用車で最も一般的なブレーキシステムです。車体の基礎知識として、このブレーキの仕組みとメンテナンス方法を正確に理解しておくことが重要です。
車両のディスク(ローター)をブレーキパッドで挟むことで摩擦を発生させ、車を減速・停止させます。ディスクブレーキは放熱性に優れ、雨天時でも性能を損なわない点が特徴です。
ワンポイントアドバイス:ディスクブレーキの整備では、パッドの摩耗具合を確認し、交換が必要な場合には適切に実施します。高性能車では複数のピストンを使用する場合があり、専門的な知識が必要です。また、センサー付きブレーキでは、電子制御システムの診断と調整も重要なスキルです。
ドラムブレーキは、軽自動車や商用車の後輪によく使われるシステムです。構造がシンプルでコストが低い一方、放熱性が劣る点が課題です。
ワンポイントアドバイス:整備の際はシューのライニング摩耗をチェックし、必要に応じて交換します。クリアランス調整や、駐車ブレーキの作動確認も重要です。また、分解には特殊な工具と知識が必要なため、確実な作業が求められます。
エンジンブレーキは、エンジンの抵抗を利用して車を減速させる仕組みです。長い下り坂などでフットブレーキの負担を軽減するために利用されます。
ワンポイントアドバイス:坂道でフットブレーキを使用し続けると、ベーパーロック現象を起こし、ブレーキが効きにくくなってしまいます。※以前、富士山でバスが横転した事故の原因となった現象です。
これは長時間ブレーキを踏み続けることで油圧ブレーキの内部が沸騰して気泡が貯まってしまうことにより発生します。
そのため、お客様に一言「坂道でブレーキを踏み続けるとこんなことになります」と伝えられるといいかもしれません。
回生ブレーキは、電気自動車やハイブリッド車で使用されるシステムです。車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリーに蓄えます。
ワンポイントアドバイス:回生ブレーキは、ゆっくりと長くブレーキを踏むようにすることで、充電量が増える傾向があります。
そのため、燃費をよくするコツとして、お客様に説明できると喜ばれるかもしれません。
排気ブレーキは、大型トラックやバスで使用される補助ブレーキです。エンジンの排気管にバルブを設置し、その閉鎖による圧力で制動力を発生させます。
ワンポイントアドバイス:整備をする際には、バルブや排気管の清掃と点検を行い、異常があれば修理します。排気ブレーキの効果が十分に発揮されているかを確認する作業も必要です。
2024年の自動車整備士に求められるスキルは、メカニカルな技術だけではなく、電子制御や診断ツールの操作能力にまで広がっています。ディスクブレーキやドラムブレーキといった基本的なシステムの整備だけでなく、回生ブレーキや排気ブレーキといった新しい技術にも対応できる知識が必要です。
整備士以外の方でも、ブレーキのシステムを理解しておくことが、自動車への理解につながるため、基礎知識としておさえておくといいかもしれません。
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