女性整備士っているの?働きやすさや設備など解説!_banner
2023.09.25更新

女性整備士っているの?働きやすさや設備など解説!

女性整備士とは?


女性整備士とは?


自動車整備士という職業、ひいては自動車業界の仕事は男性の仕事である、と思っている方も少なくはないのではないでしょうか。しかし、最近では「整備女子」などという言葉も新しく登場し、自動車屋さんで、つなぎを着た女性を見ることも、少しずつ増えてきています。

女性整備士が働く企業では、女性整備士がいることで、自動車会社には男性しかいないという、ユーザーイメージを払拭でき、女性客が増えたという声もあるようです。

また、平成25年に国土交通省が、自動車整備士の人材不足の改善を図るため、「自動車整備要員人材不足対策に関する勉強会」を開催、現在では、自動車整備業における女性の働きやすい環境づくりのガイドラインを公開するなど、自動車整備業への女性の参入を推進しています。


実際の男女比


自動車整備士の男女比は、悲しいことに9:1未満です。日本自動車整備振興会連合会の令和2年度の「自動車特定整備業実態調査結果概要」によると、自動車整備に関わる男性の割合が約95.5%に対し、女性は4.8%ほどとなっています。

整備要員数が約39.9万人ということは、女性整備士の整備要員数は約1.9万人と算出できます。割合でみると少なく感じると思いますが、総数を見ると思いのほか大きい数字になったのではないでしょうか。

先述した通り、国土交通省は平成25年以降、自動車整備業への女性の参入を推進しています。その効果もあって、平成26年から女性整備士の割合は少しずつ伸びてきています。


世間の認知度


女性整備士の認知度は、まだ、それほど高くはありません。しかし、最初にお伝えした通り、最近では「整備女子」という言葉も登場しており、女性整備士にスポットライトがあてられる機会も増えてきました。

近年は世間的にも、ジェンダーレス化が進み、自動車業界にもその影響は少なからず出てきています。特に、大手国産車ディーラーでは、女性整備士の採用を積極的に行っている企業も多く、特集ページやインタビュー記事を組むなど、女性に対するアプローチも行っているようです。

今はまだ、それほど高いとは言えない知名度も、今後伸びてくるのではないでしょうか。

女性整備士のメリットとは?


自動車整備士の仕事内容


自動車整備士の仕事は、体力勝負です。重いタイヤをとり外したり、部品や工具をあっちに運んで、こっちに運んでと、どうしたって体力を消耗します。特に、大型のトラックやバスの整備では、タイヤひとつとっても普通自動車よりも、はるかに重量は重く、物理的に大変な作業が日常的に発生します。

そのこともあり、大型自動車をメインに取り扱う企業では、女性整備士の普及が進んでいないという事実もあります。

実際に、自動車会社で働いている女性整備士さんの、インタビュー記事もありますので、是非読んでみてください!

くるまなでしこ


女性ならではのメリット


肉体労働では、どうしたって男性の体力には勝てないということは、変わることのない事実です。しかし、女性整備士ならではのメリットも、もちろんあります。例えば、狭い箇所の整備では、女性の方が男性よりも、小柄で柔軟性もあるため、作業がしやすいという点です。

そのほかにも、整備内容の説明や提案といった接客業務では、女性ならではの細やかな気遣いや柔和な笑みで、お客様の雰囲気が柔らかくなるといったメリットもあります。

女性整備士の働きやすさ


仕事に役立つ道具3選!


昔に比べ、現在では設備が充実している工場も多く、サポート機器を使用すれば女性でも安全かつスムーズに整備業務を行うことができます。ここでは、女性整備士におすすめな仕事道具を3つ紹介していきます。

タイヤチェンジャー

タイヤを交換するための専用機械で、量販店やガソリンスタンドなどにはほとんど常設されています。リフターにタイヤを載せると自動でタイヤの取り外しや組付けができるのでタイヤを持ち上げる必要がなく、女性でもタイヤ交換がスピーディー&安全に遂行できます。

フレックスロングラチェット

一般的なラチェットよりも柄が長いため、テコの原理で力作業が楽になります。もともとは男性整備士では届かない奥まった場所のボルトを締めるために用意された器具ですが、通常のラチェットよりも少ない力で作業が完了できることから、女性に優しい工具となっているようです。

機能性インナー

機能性インナーはヒートテックなどのような体温調節のサポートを目的とした製品と、体への外的負担を軽減することを目的とした製品があります。女性整備士におすすめしたいのは後者の、体への負担を軽減するインナーです。その中でも、着圧による疲労軽減効果がある製品や、テーピングのように関節や筋肉のサポートを行い、パフォーマンスを向上させるよう設計された製品など様々です。特に力仕事がある場合は、パフォーマンスの向上や腰の負担の軽減などが見込めます。こちらは工具ではありませんが、自動車整備業では体を動かすことも多いため、おすすめさせていただきました。


女性用の設備


自動車整備工場では、まだ、女性用の設備が普及していない会社も少なくはありません。女性用の更衣室や女子トイレといった設備を想定しておらず、女性整備士が入社したタイミングで設備を増設したという話もあります。

それとは逆に、女性用設備がないため、女性の採用に消極的という企業様もあります。これは民間車検工場だけでなく、自動車ディーラーでも、おこり得ることです。

しかし、国土交通省では、各自動車整備工場に向けて、「自動車整備業における女性が働きやすい環境づくりのためのガイドライン」を作成するなど、こういった設備改善を呼びかけています。このガイドラインでは、自動車整備業に従事する男女複数名にアンケートを実施し、その要望をまとめてあります。

この調査結果によると、特に声が大きかった設備は、「工場内の空調設備」と「男女別のトイレ・更衣室・シャワールーム」になっているようです。そのほか、設備だけでなく、出産・育児といった女性のライフイベントに対応した、休暇制度や復職制度の導入などといった案も出ています。

整備女子の活躍


これから整備女子が増えていく?


これから女性整備士は増えていくのでしょうか。確実とは言えませんが、女性整備士に増加傾向があることは確かです。日本自動車整備振興会連合会の令和2年度の「自動車特定整備業実態調査結果概要」にある平成26年~令和2年度の女性整備士増加数から平均的な年次増加数を算出したところ、平均433.5人/年の増加という結果になりました。

勿論、減少がみられる年度もあるので一概に増え続けるとは言えませんが、平成26年度と令和2年度の数字を見比べても2,601人の女性整備士が増えています。このことから、今後女性整備士は増えていく、と推測してもいいのではないでしょうか。

また、先述した通り、国土交通省の取り組みや、各自動車ディーラーでの女性整備士の積極採用など、自動車整備業でのジェンダーレス化も進んでいます。世間の動向を鑑みても、整備女子の未来は明るいと考えられます。


FAQ: 女性整備士に関するよくある質問


 

Q1: 女性はメカニックになるのは難しいですか?

A1: 女性がメカニックになることは男性と同様に可能です。ただし、男性社会のイメージがあるのも事実で、女性特有の挑戦があるかもしれません。多くの企業や組織はジェンダーの多様性を促進し、女性のメカニックとしてのキャリアを支援しています。本サイトでも、女性の自動車業界進出を後押しする特集記事「クルマなでしこ」を通じて、同様の取り組みを実施している企業と活躍している女性を応援しています。ぜひご覧ください。

Q2: 自動車整備士の何%が女性ですか?

A2: 女性の自動車整備士の割合は約4.8%で、この数字は徐々に増加しています。女性整備士の存在は、自動車修理業界の多様性を増し、新しい視点と技術をもたらしています。

Q3: 女性整備士にはどのようなメリットがありますか?

A3: 女性整備士には、狭い場所での作業がしやすい、顧客とのコミュニケーションが柔らかく、細やかな注意を払う傾向があるなど、いくつかのメリットがあります。また、女性整備士の存在は、自動車修理業界の多様性を増し、女性顧客に対する信頼を築くことにも寄与します。

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