こんにちは!
自動車整備士専門の転職エージェントのCHIDAと申します。
「50代の整備士の転職は厳しい」そんな話を耳にして不安に感じたことはございませんか?
書類選考落ち、面接での不採用、「誠に恐れ入りますが」から始まるお祈りメール。
どうしても、長年培ってきた技術や経験、キャリアを否定された気持ちになってしまいますよね。
でも、安心してください。
50代の整備士を必要としている企業は確実に存在します。
ただし、そこへの転職を成功させるためには「企業が何を求めているのか」を正しく理解し、あなたの強みを適切にアピールことが大切です。
今回は、これまで50代~60代の整備士の方々の転職を数多く支援させていただいてきた私CHIDAが、現場の採用担当者の実際の声やこれまでの転職成功実績をもとに、分かりやすく解説いたします!
50代の整備士が、転職市場で求められていることから、面接時の注意点までお話しするので、ぜひ最後まで目を通していただけますと幸いです。
<この記事のまとめ>
・整備士業界全体が高齢化しており、50代は決して不利な年齢ではない
・企業は「即戦力」「技術指導」「安定した顧客対応」を50代整備士に期待している
・不採用の理由は「スキル不足」ではなく「職場に馴染めるか」という懸念
・応募前の企業研究と、具体的なアピールが成功の鍵

<執筆者プロフィール>
前職:元大手中古車販売店の店長を経験。
店舗の運営だけでなく採用業務も担当。
現職:株式会社アプティ カーワクシニアのチームとして50代~60代の整備士の転職を支援。
実際に採用を行う企業様のニーズのヒアリングなども行い、数多くの転職を成功に導く。
転職エージェントとして勤務していると、30年以上のキャリアを持つ整備士の方からこんなご相談をいただくことがございます。
「何社か履歴書を送っても、全部書類選考落ち」
「応募したけど連絡すら来なかった」
「面接では経験を評価してもらえたと思ったのに、 結果は不採用」
長年、車を整備してきて地域に貢献し、これまでの整備業界を支えてきて、後輩を指導したことも。
それなのに、転職の市場では評価されない、評価の土台にすら上がることができない...。
そんな経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか?
たしかに、一般的な転職市場では50代での転職は容易なものではありません。
しかし自動車整備士の転職市場においては、あるポイントを掴むことができれば、転職を成功させることができます。
そのポイントをより深く理解するために、まずは"採用する企業"側の視点を解説します。
皆さんが肌で感じている通り、自動車整備業界の平均年齢は年々上昇しています。
日本自動車整備振興会連合会の報告によれば、2024年の整備士全体の平均年齢は47.4歳という結果に。
民間整備工場に絞れば平均年齢が約51.9歳と50歳を超えています。
一方、ディーラーの平均年齢は37.3歳と若めですが、それでも徐々に上昇傾向にあります。
つまり、自動車整備業界において、50代の整備士は年齢が高すぎるというわけではないのです。
そして多くのニュースでも取り上げられている通り、整備士は慢性的な人手不足状態にあります。
整備士の有効求人倍率は5倍を超え(厚生労働省)およそ1人の求職者に5つの求人がかかっている状態です。
特に民間整備工場ではベテラン整備士の退職に対し若手の採用が追い付いておらず、人手不足が深刻化しているのです。
こうした背景から、経験豊富な50代の整備士は、多くの職場で歓迎される存在となっているのです。

現代の自動車は電子制御技術が高度化し、診断機器を使った作業が増えています。
そして同時に、「信頼できる整備士に長く車を見てもらいたい」というお客様のニーズも根強く存在します。
特に高級車や旧車などのメンテナンスでは、豊富な経験や勘をもとにした診断能力が、思わぬ事故を未然に防ぐなどもあります。
診断機器で測れる範囲を超えた「長年の勘」は、まさにこうした仕事で真価を発揮します。

現場で実際に「50代の整備士も募集しているんだよね」という企業の声を聞いていると、そのニーズや求められていることが見えてきます。
50代整備士を募集、採用している企業のほとんどは「即戦力」としての活躍を期待しています。
「入社初日からある程度戦力になってもらえる」
「基本的な作業は任せることができるので、教育コストがあまりかからない」
「色々な車種の整備経験をもとに、どんな車が入庫しても対応をしてもらえる」
つまり、50代整備士を採用しようとする企業の多くは「若手より育成コストがかからない」「研修期間が短縮でき、すぐに売り上げを伸ばすことができそう」と考え、採用に至っています。
多くの整備工場には20代~30代の若手整備士が在籍しています。
彼らには資格や最新技術への知識があっても、実践経験がまだまだ浅いのが実情です。
「ベテラン整備士に、若手の指導をお願いしたい」
「診断のコツや効率的な作業手順を、現場で教えてほしい」
こうしたマネジメント的な役割を期待する企業も少なくありません。
あなたが長年培ってきた技術やノウハウは、次世代の整備士を育てる貴重な財産として現場から求められています。
長年の経験を持つ整備士は、お客様とのコミュニケーション能力も高く評価されます。
車の状態を分かりやすく説明する力、適切な修理タイミングを提案する判断力、お客様の不安を和らげる対応力。
こうしたスキルは、一朝一夕では身につきません。
50代整備士の落ち着いた対応は、お客様の信頼獲得に直結し、結果的にはその店舗の継続的な売り上げに繋がるのです。
特に高齢のお客様が多い地域の整備工場では、「若い人よりもベテランの整備士がいると安心する」という声も多く、そうした安心感にも需要が生まれているのです。

ここまで読んでいただき、「でも不採用になるのはなぜ?」と思われるかもしれません。
なのでここから、なぜ不採用になるのか、つまり企業は何を懸念点にしているのかを解説していきます。
企業によって様々ではあるものの、最も多い理由は現場の若手と馴染むことができるかという懸念点です。
「現場の若手スタッフと上手く連携できるだろうか」
「職場のルールに柔軟に従ってもらえるだろうか」
「スキルが高いからこそプライドも高く、指示を無視されてしまうのではないだろうか」
こうした不安から、スキルは申し分ないのに採用を見送るケースがあるのです。
また、一部の企業では「最新車両の知識があるか」を気にすることもあります。
特にハイブリッド車や電気自動車、先進運転支援システム(ADAS)などの整備経験があるかどうかが、ポイントになる場合も。
企業がどんな人材を求めて、どんなスキルが必要かを適切に分析し、それに沿った自己アピールが必要なのです。
それでは、具体的にどのような準備や心がけが必要か解説していきます!
50代整備士の転職では、「どこでもいいから応募する」という姿勢は禁物です。
企業が求める人材像を理解せずに応募しても、書類選考で落とされてしまう可能性が高く、精神とやる気と時間を削るだけです。
以下の点を事前に確認して応募するようにしましょう!
企業のホームページや求人内容で事業内容、会社の雰囲気を事前に知ることが重要となります。
・どんな車種を主に扱っているか
・車検、一般整備、板金塗装など、どの業務に力を入れているか
・スタッフの年齢構成(写真があれば確認)
・職場の規模と構成人数を把握
・整備士が何名ほど在籍しているか
・どの年代のスタッフが中心か
・求人票に記載されている業務内容
上記をもとに「この職場では、私のこんな経験が活かせる」と明確に言語化することが大切です。
また、その職場ではこんなスタッフを補充したいだろうという人事担当の目線で一度考えてみるのも効果的です。
応募書類では、具体的な数字や事例を入れること、最新技術への関心をアピールすることが大切になります。
職務経歴書などの応募書類では、具体的な実績の取り組みの記載が必要となります。
・「月間○○台の車検を担当」
・「○○メーカーの整備経験○年」
・「後輩整備士○名の指導経験あり」
・「顧客満足度向上のための取り組み(具体例)」
数字や事例を入れることで、あなたのスキルレベルが採用担当者に伝わりやすくなります。
これは、採用する側の気持ちに立つと分かることなのですが、50代の採用となると、長い期間をかけて研修することが難しくなります。
そのため、どれだけすぐに会社の求める作業内容ができるようになるかを見極める必要があるのです。
そこでこの具体的な数字や事例の記載が、採用担当に明確にあなたのスキルレベルを伝えてくれるので、採用担当も書類選考を通しやすくなります。
また、最新技術への関心や学習意欲を応募書類に記載することも効果的です。
・「ハイブリッド車の整備講習を受講」
・「ADAS関連の資格取得を検討中」
・「新型車両の技術情報を定期的にチェックしている」
こうした記載は、最新技術のスキルや理解だけでなく、"常に新しい技術を学ぼうとする姿勢がある"と捉えられ好印象に繋がりやすいです。

面接では、あなたのスキルや想いを伝えるだけでなく、それを通して採用担当の不安を解消することを心がけましょう。
ポイント1:柔軟性と協調性を具体的にアピール
先述の通り、採用担当はあなたが職場に馴染めるか、職場の人があなたと上手く関わっていけるかを心配します。
採用担当にとって避けたいのは「新しく採用した人が、会社の雰囲気を悪くしてしまった」という事態です。
スキルと異なり、その人の考え方やコミュニケーション能力は一朝一夕で変わる物ではありません。
そのため、あなたの柔軟性や協調性をアピールすることが大切となります。
・「新しい環境でも、まずは職場のやり方を理解することを大切にしています」
・「前職でも、年下の上司のもとで働いた経験があります」
・「チームワークを重視し、分からないことは積極的に質問しつつ、最大限これまでのスキルや経験で御社に貢献します!」
こうした発言で、「馴染めるか」という不安を払拭しつつも、あなたを採用することで職場のレベルアップ、士気アップに繋がりそうだと想像できるよう伝えましょう。
ポイント2:具体的に自分のスキルをどう活かすか説明
企業研究で得た情報をもとに、「こんな形で貢献できます」と具体的に伝えることも大切です。
人を増やすのは人員補充の意味もありますが、最終的には会社の売上や顧客満足度の向上のためです。
これらのために、あなたのスキルがどう活かせるのか採用担当は注目しています。
「御社では輸入車の取り扱いが多いとのことですが、私は○○メーカーの整備経験が豊富です。特に○○系統のトラブルシューティングには自信があります」
「スタッフの平均年齢が若いとお聞きしましたが、私の経験を活かして、若手スタッフの技術向上をサポートできればと考えています」
このように、企業のニーズに合わせて自分の強みを適切に伝えることが大切です。
ポイント3:マネジメントスキルの提示(該当する場合)
50代整備士に期待される大きな役割の一つが、マネジメント能力です。
もし企業の募集している人材がマネジメント経験のある層の場合、以下のような経験があれば、積極的にアピールしましょう。
・お客様へのサービス向上: 顧客対応の改善提案、クレーム対応経験など
・売上向上: 追加整備の提案、リピーター獲得の工夫など
・生産性向上: 作業効率化の取り組み、工具配置の最適化など
「前職では、○○という取り組みで作業時間を○%削減しました」といった具体例があれば、説得力が増します。

ここまで、50代整備士の転職について詳しく解説してきました。
しかし実際には、「どの企業が本当に50代整備士を求めているのか」を自力で見極めるのは簡単ではありません。
求人情報だけでは分からない、企業の本音や職場の雰囲気。
書類選考で落とされる本当の理由。こうした情報は、どうしても転職活動をする側からは見えにくいものです。
もし少しでもお困りごとや相談したいことがございましたら、カーワクシニアまでご相談ください!
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1.面接回数や書類選考カット!
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そのため、一般の求人サイトからの応募に比べて、書類選考の通過率が格段に高いのです。
また、職務経歴書の添削や、あなたの強みを効果的に伝える書き方もアドバイスいたします!
2. あなたの強みを最大限に活かせる企業をご紹介
カーワクシニアは、自動車整備士専門の転職サービスです。
企業の採用担当者と直接つながっているため、「どんなスキルを持った整備士を求めているか」を正確に把握しています。
あなたの経験やスキル、希望条件をヒアリングした上で、「あなたのスキルを本当に必要としている企業」だけをご紹介します。
3. 企業の本音を事前にお伝え
また、先述した応募前の企業研究もすべてこちらが行っているため、より工数を減らすことが可能です。
「この企業は、マネジメント経験を特に重視している」
「こちらの職場は、若手スタッフが多いため、柔軟性をアピールすると良い」
「この会社は最新車両の整備がメインなので、学習意欲を強調してください」
このように、企業ごとの採用ポイントを事前にお伝えするため、面接対策がピンポイントで可能になります。
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こうした段階でも、お気軽にご相談ください。50代整備士の転職市場の現状や、あなたのスキルがどのように評価されるかなど、有益な情報をお伝えします。
50代での転職は、確かに簡単ではありません。
しかし、自動車整備士の世界では、あなたの長年の経験とスキルはかけがえのない宝として、業界で必要とされています。
<この記事のまとめ>
・整備士業界全体が高齢化しており、50代は決して不利な年齢ではない
・企業は「即戦力」「技術指導」「安定した顧客対応」を50代整備士に期待している
・不採用の理由は「スキル不足」ではなく「職場に馴染めるか」という懸念
・応募前の企業研究と、具体的なアピールが成功の鍵
あなたがこれまで積み重ねてきた技術と経験は、間違いなく価値のあるものです。
その価値を正しく理解し、評価してくれる職場を見つけることが、50代整備士の転職成功の秘訣となります。
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