「整備士として働きつつも高収入を実現したい」
「年収1000万円の整備士として働きたい」
「そもそも整備士で年収1000万円は可能なの?」
そんな風に感じている整備士の方も多いのではないでしょうか。
年収1000万円は日本の労働人口のうち約5.5%と言われています。
まさに”桁違い”と言える年収1000万円ですが、整備士として実現することは可能なのでしょうか。
本記事では、整備士で年収1000万円は実現可能かどうか、そしてその方法や注意点など、リアルな視点で解説します。
結論から言えば、「非常に難しいが、不可能ではない」です。
それには整備士という仕事の特性が大きく関わってきます。
それでは、その理由を背景や現状を踏まえて詳しく見ていきましょう。
年収1000万円を達成するためには、月収で約83万円が必要です。
また、賞与が100万円と仮定しても、月々の総支給額は75万円必要となります。
この金額を実現するためには、1日8時間、月21日労働とすると時給換算で4,464円で働く必要があるのです。
整備士の平均年収は、自動車整備振興会によれば約426万円となっています。
比較的高めのディーラー整備士でも平均年収は約509万円という額です。
もちろん地域や年齢、業態や取り扱いメーカーなどで差があるとはいえ、低いわけではありませんが特別高いとは言えない金額です。
それでは、なぜ整備士で年収1000万円が難しいのか見ていきましょう。
大きな理由は2つあります。
1.粗利が低い
収入を上げるためには、それだけ利益を上げなければなりません。
整備の仕事は「作業工賃」で粗利が決まり、その工賃は業界全体で、ある程度の相場が決まっています。
そのため、工賃を高くしてしまうと、お客様は別の整備工場を利用するようになってしまいます。
つまり、一定数のお客様を確保するためにも、工賃を上げて粗利を増やすのは難しいのです。
交換が必要な部品があった場合、追加の部品代でも粗利を得ることができますが、それも限りがあります。
そのため、整備業務自体の粗利は低くなり、収入が上がりにくくなってしまっているのです。
2.1日にこなせる作業量に限界がある
粗利の低さに加えて、”短縮が難しい”という整備の特性も影響しています。
例えば、1作業当たりの粗利が低くても、1日に100台の車検整備を1人で行えば、年収1000万円相当以上の粗利は十分に確保できるでしょう。
しかし、これはとても現実的とは言えません。
最新の設備が導入され、各段に作業効率が上がった際に、1日の作業台数が大きく増える可能性はあります。
しかしお客様の命、そして町の安全を担う仕事である以上
「作業時間を短くするために、作業を省略する」
「適当でもいいからとにかく量をこなす」
などは絶対にできません。
こうした、1作業当たりの粗利の低さと、量の増加が難しいという理由から、整備士の収入は上がりにくくなってしまっているのです。
しかし、整備士として年収1000万円を実現させる方法が無いわけではありません。
実際に整備士として活躍しながら年収1000万円を実現させている人は沢山います。
ここから、その実現方法について詳しく解説いたします。
先述した通り、整備士として年収1000万円を実現させるとなると、ただ整備士として活躍するだけでは難しいです。
整備士として高収入を目指すには、スキルと行動力が必須となります。
工場長やマネージャーなど、現場を管理する役職にキャリアアップすることで管理職手当やインセンティブ等が加算され、年収800万円~1000万円に届くこともあります。
ただし、1000万円を超えるケースは稀で、勤務地や企業体制に大きく左右されます。
そのため、現在の職場でキャリアアップを図る場合も、転職を考えている場合も、給与テーブル(どんな役職でどれくらい頑張れば、年収はどれくらいになるか)を確認することが必要です。
企業にもよりますが、整備士が自動車販売などの営業を兼業するケースもあります。
自動車の販売は整備と比べ粗利が高く、売れば売るほど給料に反映されるインセンティブとして給料に直接反映されることが多いです。
そのため、整備士と営業職を兼業し、多くの台数を売ることで年収1000万円は見えてくるでしょう。
しかし、その分お客様に寄り添う技術や営業スキルが必要になります。
日中は整備士として働きながら、夜や休日にインフルエンサーとして活躍する方法です。
主にブログやアフィリエイト、Youtubeなどでの活動があります。
しかし、これらは収益化に時間がかかりやすいこと、成果がなかなか出ない可能性があることに注意が必要です。
近年注目を浴びている「出張整備」は、自分の整備スキルを活かしつつ、時間単位で稼げる副業スタイルです。
認証工場で整備補助をする場合や、一般の家庭に出張し用品取り付けなどを行う場合など、仕事内容は様々です。
整備士としての経験がそのまま活かせるため、整備士ならではの副業として非常に人気が高まっています。
会社に属さず、フリーランスとして整備やカスタム業務を請け負うスタイルです。
顧客を自分で獲得する必要がありますが、単価やスケジュールを自由に設定できるため、やり方次第では高収入も可能です。
整備工場やモビリティサービスの起業を目指す選択肢もあります。開業には資金や知識、リスク管理が必要ですが、成功すれば年収1000万円以上も十分狙えます。
ただし、整備を行うのであれば、認証工場の基準を満たし、認証を得る必要があります。
(整備場の広さや2名以上の工員、整備士資格が全工員の4分の1以上など)
また、資金繰りや人材の確保、経営の勉強を早い段階から始めておく必要があります。
年収1000万円を「夢」で終わらせないために、今できることを確認しましょう。
高収入を実現させるためには、「思い立った時にとりあえず何かしら行動する」ことが大切です。
・スキルを身に着ける
まず大前提として、2級整備士以上の資格は取得しましょう。
1級や検査員資格を取得することで、より年収1000万円を狙いやすくなります。
・キャリアアップ制度の確認
今所属している会社で年収1000万円は実現可能なのか確認しましょう。
実現可能な場合、「スキル」「実績」「役職」「経験年数」がどの程度必要かを確認し、今の自分に足りないところを見つけましょう。
もし今の職場で年収1000万円の実現が難しい場合、転職や独立などを考える必要があります。
一つ目の方法は、転職活動です。
しかし現実的な話をすると、「入社直後から整備士として年収1000万円」といった求人はほぼありません。
・営業職との兼業で販売インセンティブ制度がある
・管理職候補(店長)として採用され、年数を積むと1000万円になる
など、入社して経験を積んでから年収1000万円達成ということがほとんどでしょう。
また、必ず転職活動を行う際には「何を」「どのように」「どれくらい」頑張れば年収1000万円いくか確認してから転職をする必要があります。
そのため年収1000万円を目指す際には”転職エージェント”を活用することがオススメです。
POINT
・エージェントを使い、”管理職候補案件”を探してもらう
・いつまでに年収1000万円を目指したいかをはっきり伝える
・整備士を熟知した業界特化型に登録する
>>整備士の求人を探す<<
>> 整備士特化の転職エージェントに登録する<<
Web系の副業で整備士として活躍しながら年収1000万円を目指すのであれば、長期的にコツコツ頑張る必要があります。
・YouTubeチャンネルを開設
・X(旧Twitter)やブログ、noteでの情報発信
などから始め、広告収入やアフィリエイターとして収益が出るよう腕を磨く必要があります。
出張整備の副業サービスに登録し、説明を聞きましょう。
その際には必ず
「どれくらい働けば、どれくらい稼ぐことができるのか」
「故障や破損など有事の際の保証はあるのか」
を確認することが大切です。
弊社が運営している出張整備副業サービス「U-match」であれば、以下のように稼ぐことができます。
稼げる額の目安
・1週間に1回(日曜日)
・1日当たり5~6台の整備
・記録簿の記入や接客業務等は無し
上記で月あたり20~25万円ほど稼ぐことができます。
そのため、年収700万円の方が週に1回U-matchで副業をすることで、年収1000万円となることが可能です。
整備士として整備工場を開業をするのであれば、認証工場の取得が必須と言えるでしょう。
そのためには国土交通省の定める認証工場の条件を満たす必要があります。
POINT
・屋内作業場及び車両置き場の十分な広さ
・2人以上の工員数
・全工員の4分の1以上の整備士数
その後、事業内容(どのような事業を行うか)を決定し、事業計画を決定。
資金調達や物件の調達、銀行口座を開設し各種届出を出す必要があります。
整備士のフリーランスとして稼ぐには、まずはフリーランスを支援するサービスを見つけましょう。
そして、いくらくらい稼ぐことができるのか確認し、フリーランスとして働き始めましょう。
始まり方や、稼げる額はサービスにより異なります。
<当社サービス「U-match」の場合>
U-matchでは、出張整備のフリーランスとして安心して稼ぐことができる環境をご用意しています。
始まり方
(1)こちらからLINEを追加
(2)登録面談:オンラインでのご面談で、ご経験やスキルなどをお伺いします
(3)登録完了!作業開始に向けたご説明を実施します
(4)お仕事紹介:お好きな日程、作業を選んで、お仕事スタートです!
稼げる額の目安
・1日に5台~6台の車検整備(記録簿などの事務作業や接客等は無し)
・1月に20日程度の勤務
上記で月あたり100万円程度稼ぐことができます。
1年間続けることで、年収は1200万円、年間休日は125日となります。
また、1日5台の整備の場合、早い方だと9:30勤務開始で16:00には完了となります。(休憩1時間含む)
いかがでしたでしょうか。
整備士の年収1000万円は簡単な道ではありません。
ただし、絶対に無理ということでもなく、可能性は広がり続けています。
重要なのは「自分に合った方法」を見つけること。そして一歩踏み出すことです。
まずはできることから、小さな一歩を積み重ねていきましょう。
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