電気装置自動車整備士
2025.05.01更新

電気装置自動車整備士とは?EV時代に必要とされる“新しい選択肢”

「EVやハイブリッドが増えてきたけど、整備士としてこの先どうするべきか悩んでいる…」
「今の知識や技術のままで、次の時代にも通用するだろうか?」
そんな不安を感じている整備士の方も多いのではないでしょうか。

クルマの電動化が急速に進む中で、整備の現場にも新しい知識と対応力が求められています。
そこで注目されているのが、「電気装置自動車整備士」という新しい選択肢です。

本記事では、電気装置自動車整備士とは何か、なぜ今必要とされているのか、どうすれば目指せるのかを分かりやすく解説します。

電気装置自動車整備士とは?

電気装置自動車整備士とは、EVやHVなどの電動車両に搭載されている高電圧バッテリー、モーター、インバーターといった電気装置を安全かつ正確に整備できる技術者のことを指します。

自動車整備士としての基礎的な知識に加えて、電気工学や高電圧の安全知識が求められ、これからの整備現場で活躍が期待される“次世代整備士”です。

従来の整備士との違いと共存の考え方

従来の整備士はエンジン、ブレーキ、サスペンションなど「機械部分」の点検整備が中心でしたが、電気装置自動車整備士はそれに加えて「電気系統」を扱えることが特長です。

しかし、この役割は上位互換ではなく、整備現場では機械系と電気系の連携が今後ますます重要になります。
両者が補完し合うことで、安全で確実な車両整備が実現します。

求められる資格とスキル

電気装置自動車整備士として活躍するには、以下のような資格やスキルがあると非常に有利です。

  • 二級自動車整備士:整備の基本となる国家資格
  • 電気工事士(第二種):高電圧の取り扱いと安全技術の証明
  • メーカー講習(EV研修):トヨタ・日産などのEV整備プログラム
  • 高電圧安全教育:絶縁手順や事故防止の基本技術

電気装置自動車整備士になるためのおすすめ勉強法

専門的な分野に感じるかもしれませんが、以下のステップを踏めばしっかり身につきます。

  • ステップ1: 書籍や動画で電気の基礎を学ぶ(直流・交流・抵抗・絶縁など)
  • ステップ2: カーエレクトロニクスの構造を理解する(BMSやインバーターの仕組み)
  • ステップ3: 実車を扱う職場で経験を積む(EV整備車両のある工場がおすすめ)
  • ステップ4: 国家資格や研修を通じて安全管理を習得する

スクールに通うだけでなく、YouTubeやメーカーのeラーニング講座も上手に活用すると効率よく学べます。

需要と将来性

EVの販売台数は毎年右肩上がりで増加していますが、それに対応できる整備士はまだ不足しているのが現状です。

2030年には電気装置自動車整備士が50万人以上必要になるという予測もあり、これからの10年で非常に大きなチャンスが広がっている分野です。

キャリアの可能性

この分野で経験を積めば、次のようなキャリアパスが期待できます。

  • EVディーラーでの専属整備士
  • EV導入企業での保守スタッフ
  • メーカーの技術トレーナー
  • 教育機関での講師
  • 海外でのEV整備支援事業

現場で経験を積みながら、「次世代のプロフェッショナル」へと成長できる道がここにあります。

まとめと一歩目のすすめ

クルマが進化すれば、整備士も進化する。
電気装置自動車整備士は、今ある知識に“電気”というスキルを加えることで、新たなチャンスをつかめるキャリアの選択肢です。

「今の整備の仕事を続けながら、次のステージへ進みたい」
そんな思いを持っている方にこそ、ぜひ目指していただきたい職種です。

 

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