女性も工場長になれるという、職業の可能性を広げたい。
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ニックネーム:かじ
職種:サービスフロント
自動車整備士免許2級を持ってます!
会社名:株式会社ホンダカーズ埼玉
職歴:約4年
趣味:サバゲー、ツーリング
好きな車:NBOX(ホンダ)
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本当に自分がしたいことって何だろう・・・?
ー入社前は何をされていたんですか?
高校生の時は、ガソリンスタンドでアルバイトしていました。
その後、自動車整備学校に進んで、新卒でホンダカーズ埼玉に入社しました。
なので、前職とかはなく整備士一筋だったんですよね(笑)
ーそうなんですね!何かきっかけになることが高校時代にあったんですか?
もともと、車が好きってわけではなかったんです。高校は、商業学校に通っていました。
簿記検定だったり電卓検定だったり、いろいろと資格を取っていて、なんとなく将来の職業は「事務のお仕事とかするのかな」と思っていました。
でも高校3年生になって、さぁ進路を決めろ!ってなった時に思ったんですよね。「本当に自分がしたいことって何だろう」って。
その時の自分はどうしてもこの先、事務系のお仕事を一生する自信がなかったんです。
自分のしたいことについて考えていた時に、今しているアルバイトのガソリンスタンドが頭に浮かびました。
体を動かすことが好きだな、と。
そして、体を動かすことのほかにもう1つ、細かいものをいじったりすることが昔から好きだったことを思い出しました。
その2つが叶う仕事が自動車整備士だと思って、自動車整備学校に通うことを決めました。
女性であるということが、ハンデにならない
ー実際に自動車整備士として働いて、ギャップはありましたか?
想像していた以上に、接客業務があり、コミュニケーションスキルを求められました。
それまでは、自動車整備士はずっと車を整備しているイメージだったので、ギャップを感じましたね。
それ以外の業務では、想像通りでした(笑)
ーどうやってそのギャップを乗り越えられたのか、教えてください。
最初は、整備士として入社したのにやっていることが受付と同じで、ギャップをうまく消化できなかったんです。
でも、回数を何回もこなしていくとセールストークも慣れてきて、そのギャップを乗り越えることができました。
ー習うより慣れろ、ということですね!働いてみて良かったことはありますか?
女性であるということが、ハンデにならない仕事だとわかったことです。
体力面や力仕事で不安はありましたが、フィジカル的なハンデはほとんどなく、少しのサポートで何とかなりました。
むしろ、女性だからこそ体の小ささが武器になって、繊細な個所や奥まった場所の整備など、男性から頼られることも少なくありません。
ー女性であるということがハンデにならない、素敵ですね!
苦手だった接客業務を好きになれた
ー仕事をしていく上で感じる「やりがい」についてお願いします!
お客様から整備の指名を受けたとき、やりがいを感じます。
自動車整備士は、基本的に指名をしてもらうことはないのですが、仲良くなって指名でお電話を頂けたり、お車を預けていただけるのはとても嬉しいです。
指名を頂けると、自分のことを信頼して認めてくれていると感じ、自信に繋がります。
ー自信がつくとモチベーションにもつながりますよね。ほかに、仕事で嬉しかったことはありますか?
そうなんです。自動車整備士として自信がついてきて、もともとネガティブ思考だったのがポジティブ思考になったんですよ!
嬉しかったことは、やりがいと似ていますがお客様からのお声がけです。
特に、女性の整備士はまだまだ珍しく、頻繁に声をかけていただけるんです。
その時に「すごいね!」とか「女性の方が相談しやすいから、居てくれてよかった!」など言っていただけると元気になれます。
ー素敵な関係性ですね!今の仕事で、好きな業務はありますか?
実は、接客業務が好きなんです。
ブレーキパットの外側の整備とかも好きなのですが、自分が案内した商品を購入してくれた時の達成感がとりわけ好きです。
サービスフロントという今のポジションについてから、ギャップがあって苦手だった接客業務を好きになれました。
ーすごいです!苦手を好きにできるくらい、魅力があるお仕事なんですね!
最初の1歩を踏み出してくれたら、私たちが全力でサポートします。
ー今後の目標はありますか?
できることなら、工場長になりたいと思っています。
女性整備士の仲間を増やしたいので、女性も工場長になれるという、職業の可能性を広げたいんです。
私が工場長になったら、サービスだけでなく、店舗で働くすべての女性が意見を発信しやすい環境にしていきたいと考えています。
ーかっこいい目標ですね。応援しています!女性の整備士を増やしていきたいとありましたが、どんな改善が必要だと思いますか?
設備の改善が必要だと思います。
女性更衣室や女性用トイレなど、設置がそもそも無いという問題は改善されつつあります。
ただ、設備はあるものの清潔感やオシャレさという部分に、改善の余地があると思っています。
男女問わず、オシャレなところで働きたいと思う方は多いので、そういう環境設備をアピールできれば女性整備士も増えていくはずです。
ーオシャレな設備は男性にも喜ばれると思います!最後に、自動車業界に興味を持っている女性へメッセージをお願いします。
女性が、男性の多い自動車業界へ飛び込むことは、不安も多く、簡単なことではないと思います。
でも、想像以上に周りは助けてくれるし、応援してくれます。
やりたい、という気持ちがあるなら、是非飛び込んできてください。
最初の1歩を踏み出してくれたら、私たちが全力でサポートします。
編集:KODAMA,R.