中古車業界の数字と今後の展望

目次

-中古車業界ランキングトップ10(上場企業のみ)

-車種別中古自動車販売台数の推移(中古車新規+移転+使用者変更)

-中古自動車小売の倒産

-まとめ

 

中古車販売業界は参入障壁が低く、小さな販売店も含め競争が激化しています。

中古車販売店は良質な中古車が不足しており、資金力のある新車ディーラーに品揃えの面で対抗するのは難しいと思われます。

中古車販売店の展開方向として、売れ筋情報の収集と見極めを行って車種を絞り込み、専門的かつ複合的なサービスを提供して顧客満足度を高めていくことが考えられます。

車種を絞り込むことで無駄なスペースを省き、在庫も必要最小限におさえて顧客の希望に応じて即時買付・販売を行うなど商品回転率を高めるなど工夫が必要です。

また、顧客との関係性を維持してメンテナンスサービス(整備、車検など)やオートリースなど各種金融商品を活用した提案を行い、

車販事業以外の収益を確保するという“ストックビジネス”への展開がカギになってくると考えられます。

 

中古車業界ランキングトップ10(上場企業のみ)

順位

企業名

 業種

売上高

1位

IDOM(旧ガリバーインターナショナル)

自動車売買

2,100億円

2位

ケーユーホールディングス

中古車販売

 725億円

3位

ユー・エス・エス

中古車オークション

 686億円

4位

ネクステージ

中古車売買

 631億円

5位

ハナテン

中古車売買

 495億円

6位

カーチスホールディングス

中古車売買

 337億円

7位

アップルインターナショナル

中古車輸出・売買

 254億円

8位

トラスト

中古車輸出

 189億円

9位

バイク王&カンパニー

中古バイク売買、レンタル

 184億円

10位

トラックワン

中古トラック売買

   36億円

※2016年度の決算数値

 

車種別中古自動車販売台数の推移(中古車新規+移転+使用者変更)

日本自動車販売協会連合会及び全国軽自動車協会連合会の統計によると、

1990年代後半以降約800万台で推移していた中古車(軽自動車を含む)の販売台数は、2000年代後半になると減少傾向をたどり、直近では700万台を切っています(図1)。

中古車業界は新車の販売動向に左右されることから、新車販売が減少すれば下取り車両(市場に出る中古車)も減るため、中古車販売が落ち込みやすいのです。

近年は消費税増税(2014年4月)や軽自動車税引上げ(2015年4月)などで新車市場が縮小するほか、円安により中古車の海外輸出が増えており、中古車市場は慢性的な“タマ不足”の状況にあります。

 

(単位:千台)千台未満は四捨五入

西暦

乗用車

トラック

バス

その他

軽自動車

合計

2007年

5,938

1,458

16

116

2,959

7,530

2008年

3,673

  505

16

104

2,880

7,178

2009年

3,474

  461

15

  96

2,653

6,699

2010年

3,409

  423

14

  87

2,606

6,539

2011年

3,276

  402

14

  82

2,676

6,450

2012年

3,514

  404

15

  82

2,903

6,918

2013年

3,407

  392

13

  81

3,002

6,895

2014年

3,284

  379

13

  77

3,089

6,840

2015年

3,271

  374

13

  74

3,055

6,787

2016年

3,294

  379

13

  76

2,993

6,755

参照:一般社団法人日本自動車工業会

 

usedcar1.jpg

 

中古自動車小売の倒産

2016 年度の中古自動車小売業の倒産は 97 件(同 40.6%増)となり、5 年ぶりに前年度を上回った。

負債総額は約 71 億 4400 万円(同 20.1% 増)となり、3 年連続で前年度比増加となった。

 

倒産件数

前年度比

負債総額

前年度比

2007年

100件

   63.9%

  80.45億円

  86.8%

2008年

115件

   15.0%

  74.01億円

 ▲8.0%

2009年

123件

     7.0%

250.37億円

 238.3%

2010年

105件

▲14.6%

  98.10億円

▲60.8%

2011年

107件

     1.9%

  57.82億円

▲41.1%

2012年

  93件

▲13.1%

  45.86億円

▲20.7%

2013年

  73件

▲21.5%

  41.36億円

 ▲9.8%

2014年

  73件

     0.0%

  46.48億円

  12.4%

2015年

  69件

  ▲5.5%

  59.49億円

 28.0 %

2016年

  97件

   40.6%

  71.44億円

  20.1%

 

事例①:フォード広島(負債約 8 億円、広島県)は、米大手自動車メーカー・フォードの新車・中古車の 販売を主体に手がけ、2000 年 10 月期には年売上高約 11 億 3500 万円を計上していた。しかし、 近年は同業他社との競合などで受注環境が悪化。そうしたなか、2016 年 1 月に「フォード・ジ ャパン」が国内事業の終了計画を発表し、2017 年 2 月 3 日に特別清算開始決定を受けた。

事例②:ハイウェー(負債 11 億 6000 万円、愛知県)は、高級ワンボックス車などのミニバンや、軽自動 車などを取り扱う中古車販売を手がけ、2015 年 6 月期には年売上高約 25 億 300 万円を計上して いた。しかし、自動車販売全体が低迷するなか、高品質な中古車の仕入価格が高騰。借入金へ の依存度も高く資金繰りがひっ迫するなか、店舗閉鎖などの合理化で立て直しを図ったものの 奏効せず、事業継続を断念。2017 年 3 月 24 日に破産手続き開始決定を受けた。

参照:帝国データバンク

 

tosan.jpg

 

まとめ

 

いかがでしたか?

中古車販売は、1,自動車の保有期間が伸びていること、2,新車販売が現象していること、3,若者の車離れが起きていることなど市場が少しづつ減少しているように見受けられます。

東京に住んでいると車の必要性うんぬんという会話がなされますが、地方に住んでいると車がないともはや生活に支障をきたすレベルですので自動車を少しでも安く買うためには中古車販売店の存在は不可欠です。

私たちは日本で中古車の「個人間売買」は、難しいと考えています。(理由は後日)だからこそ、中古車販売店の活気が戻ってくることを期待しています。

 

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